闇金融を利用した最悪の体験談

圧力に屈して闇金融を利用してしまった最悪のマル秘体験談

起:毎月貯金もできる裕福な派遣社員

派遣社員として某大手の工場に勤めている私(27/男、独身)ですが、一般の企業に正規社員として勤めるよりもお給料は高いです。各種保険がない分、給料面は非常に高待遇で毎月30万近く稼げています。子持ちの正規社員に言わせると「自由で羨ましい」そうです。

確かに、各種保険がなくとも手取りの給料が良ければやっていけますし、扶養しなければいけない人はいないし、何か病気などのハプニングが起きた時のために毎月貯金していますし、すでに100万円以上貯めたので特に将来への不安はありません。しかし、将来が明るいと思われた私の人生が一気に奈落の底に落ちることになるとは、この時点では気づきもしませんでした。

承:FXで資産運用を始める

私の友人はFX専業トレーダーで株式も保有する、いわゆる個人投資家の成功者です。毎月好きな時に好きなだけトレードして、お金もどんどん増えていく。そんな魅力的な生活を送っている彼が、私に資産運用を勧めてきたのです。私も資産運用に興味があったので、まずはFXで少しずつ資産運用を始めることにしたのです。

勤勉さがものを言い、FXトレードの様々な面を勉強しトレードした私は、FXを始めてから2か月後には毎月5万円稼げるようになったのです。好い気になった私は、貯金全額をつぎ込んで一気に資産倍増を図ることにしました。

トレードする金額も大きいので勝った時は10万円以上の利益になりましたが、負けた時はひどい時で数十万円の損失となり、少額でトレードしていた時のように稼ぐことができませんでした。結局、100万円あった資金が20万円くらいになって、焦りだしました。「これはまずい・・・何とかしなければ」と。

転:自制力がなく闇金に手を出した私

この後の対策が、私の人生すべてを狂わしたと言って過言ではありません。FXでの損失を取り返すために、私は闇金融に手を出し、50万円の借金をすることにしました。金利は10%と言うので、他社の金利に比べてかなり安かったこともあり、正確に言うと闇金融であることを知らずに借入してしまったのです。

50万円を加えてFX取引を継続しましたが、結果は散々。「焦りは禁物」という言葉がありますが、焦ってFXトレードした人が稼ぎ続けることはありません。結局FX口座に残ったのは数万円でした。

しかし、最悪なのはFXで損失したことではありません。闇金融の恐ろしいほどの請求額と、24時間いつでも実施される「取立て」です。1カ月50万円をかりただけで、請求額がなぜか200万円となっており、私は冷や汗をかきました。その時初めて闇金融からお金を借りてしまった事実を知ったのです。

結:夜逃げ、雲隠れ・・・その結末は

私が出した決断、それは夜逃げでした。24時間脅迫まがいの取立てにノイローゼ気味だった私は、冷静な判断を下すことが出来ませんでした。文字通り夜中にアパートを逃げ出し、数万円を片手に誰も知らないであろう土地へ逃げ込みました。

しかし、闇金融もこの手のプロ、すぐに私の居場所と新しい勤め先を割り出し、借金の請求をしてきました。私は「逃げられない」と感じ、最後の手段として債務整理という法的手段を選択しました。最初からこうしておけば良かったと後悔しましたが、時すでに遅し。

債務整理を早めに選択しなかったことが問題ではなく、知らずとは言え闇金に手を出した点に問題があったのですね。闇金融には絶対手を出してはいけません。闇金融を見分ける方法はとても簡単なのですが、私の知識不足でした・・・。