返済負担の減少に有効な借り換えローンの思わぬ注意点
現在の借入金利よりも低い金利でのカードローンに乗り換える「借り換えローン」はご存知だと思いますが、今よりも低金利だからといって安心しきってはいけません。実は、自分では気づきにくい借り換えローンの落とし穴が存在するのです。借り換えローンの思わぬ注意点とは何でしょうか?
気を抜いて新規借入をしてしまうと・・・
借り換えローンを利用すれば、返済総額の減少という大きなメリットがありますが、借金の元本が減るわけではありません。あくまでも返済の利息額が減るだけで、借金をしたという事実に何の変りもないのです。
しかし、返済総額が減るため安心しきって新たな借入を行なってしまう方が少なくありません。そうすると、借り換えローンで返済総額が減ったにも関わらず、結局はトータルで返済額が増えることにもなりかねません。それはどういうことかと言いますと・・・
100万円の借金で利息が18万円、合計返済額が118万円だとします。借り換えローンの金利が15.0%のため、借り換えすれば返済総額が115万円になります。
しかし、新たに20万円のカードローン利用を金利15.0%でしたとしたら、借入総額120万円、利息総額18万円、返済総額138万円となり、借り換え前の118万円よりも20万円もの借金が増えたことになります。これが何を意味するかお分かりいただけると思います。
借り換えローン利用時の注意点とは
ですから、借り換えローンを利用する上での注意点は・・・
◆借金をしたという事実は変わらない
◆借入元本は変わらない
◆返済利息額が減るだけ
◆新たに借入すれば、借金苦に陥る可能性が高い
以上の点は必ず留意しなければなりません。借り換えローンを利用しなければ借金返済ができない・・・という状況に陥ってから借り換えローンを利用した場合、借り換えローンを利用せざるを得ない状況に陥った背後にある理由を知らなければなりませんね。
結局のところ、返済計画に無理があったか或いは自分の返済能力を超えての借入をしたか、またはその類の理由があったに違いありません。その上で借り換えローンを利用して返済額が少し減ったということは、まずは今の返済を何としても終える必要があるということです。
完済してからの新規借り入れでなければ、またすぐに返済苦に陥る可能性があるでしょう。その点を肝に銘じて借り換えローンを利用することにしましょう。
(⇒返済能力を超えて借入するとこうなるぞ!)